二岐沢〜三ノ沢(核心部終了点まで往復)

2002年8月18日

L田中規雄 金澤弘明 大原成雄 中間素子

 

 三の沢を登りに取り、北戸蔦別まで行ってみよう。
ポンチロロ川を取水口に下山後、二岐沢に移動しても良かったが、ビールの魅力は大きかった。
三ノ沢へは出直すことにして一旦引き上げ、再入山した。

 

8月18日

 二岐沢取水口から二の沢経由で三の沢出合いへ。
フィックスの滝はそう難しくはないが一応ロープを出して田中がリードV。
ゴルジュ内に入るがどん詰まりの樋状滝は直接には登れない。
右岸側壁から登り右に進むと大滝下の広場の一角に出る。

7
月の下降時に見当をつけておいた大滝右岸の直登ラインは数本のボルトを必要とし、水量が十分に減らないと無理なようだ。

 右岸ルンゼ目指しクラックを大原がリードする。
チョック類が無く、唯一のチャンネルハーケンを小さな浮石との隙間に押し込んだだけで進んでいく。
フォローは気楽だ、
30mW。
2P目、ルンゼを田中がザイルいっぱい伸ばす、42m、容易。
ここから再び大原リードでルンゼの右壁に移り、急なブッシュ帯を落ち口目指しトラバースして行くが、
濃いヤブにてこずっている内に時間ばかりが過ぎて行く。
待ちくたびれた金澤・中間はもう一段上からブッシュを漕ぐ事にして、
二人を見捨てさらに
20mルンゼを登り、右のブッシュ帯を下り気味にトラバース。
下方では滝の近くのブッシュ帯にロープを伸ばしすぎ、
コミュニケーションが取れなくなった大原・田中ペアの叫び声が空しく谷に響いていた。

 核心部の終了点、C1180m、8m滝の上で一同協議する。
今日中にカールを通って一般道を下ることも十分可能だが、メンバーの帰札時間を考えここで終了とし下降に移る。
既に勝手の分かっている沢なので、出合いまで二時間程で下ることができた。

 帰りの林道では羆を車で追い掛け回し、驚いて飛び出してきた大角鹿にあやうく体当たりされそうになる。
ぶつかってたら廃車だったろうなあ。


 

二岐取水口0555−三ノ沢出合い0700−C1180m終了点1100−三ノ沢出合い1300−二岐取水口1350

参考グレード 3級下(核心部終了点まで)

 

三の沢はこの上、C1180から1300までは何もないブタ沢で、カールの手前で小滝の連続になるらしい。
特に問題となるような部分はないだろう。

 

(金澤弘明)