ゴーデンウィーク例会報告 


日  程  2005年5月1日〜5日

メンバー  L三佐川 尾谷 立田 林M

      ✳林Mは1日から単独で、他の3名は3日から入山

山  域  富良野原始が原をベースとした周辺の山

 今回の例会は従来の縦走形式ではなく
富良野原始が原をベースにして放射状に登山を行う方式で実施した。

 当初の予定では
1日から入山する林M、千葉と3日からの三佐川、尾谷、立田、上田であったが
千葉が腰痛、上田が仕事の都合で不参加となったため4名の編成となった。


 5/1(晴れ)11:30車デポ(秋雲橋700m手前)
    −
12:40富良野岳登山口−14:00原始が原−15:00五反沼BC

5/2(雨後曇り)5:00起床 下ホロ予定するも雨、
   風強く食事後待機その後雨は止むが風が強く引き続き12時まで待機。
   
12:00下ホロの下見山行に出発−13:30 1022m地点
   −
14:30 1269m(境山と下ホロの鞍部)地点−17:00 BC


5/3(晴れ)5:00起床−6:30BC8:00 1022m地点−9:00 1269m地点
           10:20下ホロ頂上−12:50BC−14:00三佐川パーティーと合流

                          以上林Mの行動概要

 
5月3日

7時三佐川宅を出発し尾谷氏を自宅でひろって三笠経由で富良野へ向かう。
 ピーカンの快晴、3連休の初日おまけに富良野とあっては渋滞覚悟の上だったが
ア〜ラ不思議、ウレシイ誤算、
車はスイスイ走ります。
 今日は原始が原の東のはずれにある五反沼のベースに着くだけなので
昼過ぎに車デポを出発しても間に合うのだが、予報では明日から天気は下り坂。

 今回の行動予定は4日にトウヤウスベ山〜大麓山往復だがこれなら今日中に登れそう。
 車デポ地点には満さんの車以外にも6台ほど駐車していたがどうやら前富良野で山スキーが目的らしい。

 スキーをはいて林道をサクサク進む。
 速すぎるぞ尾谷さん。
 登山道を進み三の沢を越えると原始が原の西はずれに出た。
 前富良野岳、富良野岳、三峰山、十勝岳、境山、下ホロカメットク山、
トウヤウスベ山、大麓山とぐるりと山に囲まれたオアシスだ。
 前富良野岳、富良野岳、三峰山の斜面には雪がべったり張り付いており
「どこからでも滑ってきなさい!」と挑発している。

 ほとんど平坦な原始が原を東南東へ進む。
 2日前の満さんのトレースが残っているが天気が悪いと迷いそうだ。
 ペースが速いため14時に満さんテントのあるベースに到着。
 テント内にいた満さんは我々が夕方に到着すると思っていたので驚いていた。
 下ホロカメットク山を往復してきた満さんが持ってきたビニール袋には何やら黒い塊が入っている。
 これがあのカバノアナタケかい。

 さっさとテントを設営し、満さんを残してトウヤウスベ山へ向かう。
 広い稜線は樹木もまばらで斜度もあまりないので誰でも滑りが楽しめそうな斜面だ。
 平坦な頂上を越えシールをつけたまま大麓山へのコルへと100mほど高度を下げる。
 雪が硬く締まっているのでけっこうスピードが出て楽しい。

 コルから150mの登りで大麓山到着。
 雪がない頂上にはりっぱな標識があり地図で確認するとどうやら夏道があるようだ。
 十勝連峰はもとより芦別山塊や東大雪の山々など実にいい眺めだ。
 トウヤウスベ山への登り返しがあるのでシールをつけたまま急斜面を下る。
 あっという間にコルへ下りトウヤウスベ山へ登り返す。

 ここでシールをはずしそれぞれシュプールを描いてわずか10分でテント着。
 明日は午後から雨になるらしい。
 ベースから真北にある三峰山を登ることにする。

 5/3(晴れ) 10:40車デポ(秋雲橋700m手前)
 −
11:25富良野岳登山口11:4013:00原始が原13:15
 
14:00五反沼(cont1060)BC14:2015:05トウヤウスベ山
 −
15:48大麓山16:1017:05C

 

5月4日

 5時半起床。
 晴れ間が広がっている。

 原始が原を北に進み顕著な尾根に乗る。
 あとはひたすら登るだけ。
 尾根が細くなり雪が硬くなってきたので
スキーアイゼンをつけ進むこと2時間40分で頂上へ。
 風は強いが眺めは最高だ。

 どこの斜面も楽しそうだが
富良野岳寄りの斜面が広くて斜度もありそうなので
三峰山の一番西のピークへ登りここでシールをはずす。
 
 登ったあとは滑るだけ、
ここから1746のコルへ慎重に下ると沢へと落ち込むでっかい斜面が出現。
 アイスバーンっぽい雪質だが尾谷、満の50台コンビは楽しそうに果敢に飛ばす。
 立田さんは慎重に滑る。
 200mの標高差をひと滑りし右手の広い尾根へトラバースし中斜面を思い切りぶっ飛ばす。
 ザラメの軟らかい雪はゲレンデのようで滑りやすい。
 このでっかいスキー場を4人で貸切とはなんとも贅沢ですな。

 原始が原へと滑り込み、ひといきでテント着。
 と満さんが「やられた」と叫んでいる。
 テントの中だとニオイが漏れて危険だからと
出発前に雪穴に埋めておいた食料とゴミが狐に掘り起こされ、残骸が散乱している。
 幸い狐のエサになるようなものがあまりなかったため大きな被害はなかった。
 それにしてもけっこう深い穴だったのに狐の嗅覚の鋭さには恐れ入る。

 まだ時間があるのでカバノアナタケを採りに満さんが昨日、
下見をして目をつけていたポイントへ向かう。
 立田さんは靴擦れのためテントキーパーをお願いする。
 キツネの嗅覚もすごいが満さんもスゴイぞ。
 収穫はといえばスーパーのビニール袋に2杯ほどの大漁です。
 末端価格にして数万円?になるらしい。
 テントでカバノアナタケのブロックをお湯にぶちこんで
真っ黒な豪華カバノアナタケ茶をいただいたがこれって一杯あたりいくらになるんだろ?
 4人で山分けしたが母の日のいいプレゼントになりました。
 毎日飲んでもたっぷり半年以上はあるはず。
 来年もぜひ、満さん!

 5/4(晴れ後一時雪) 6:55C9:35三峰山9:5011:30C

    


5月5日
 
予報通り朝からどんよりした曇り空。
 さっさと撤収して下山にかかる。
 カバの重量で来た時よりザックが重い。
 それでもシールをはずしたスキーが滑り2時間で車着。
 車に乗ってまもなく雨が降り出した。
 新しくなったハイランドふらので温泉につかり幾春別でそばを食し帰札。

 5/5(曇り) 6:30C8:25車デポ

 



今回ベースとした原始が原の周囲にはトウヤウスベ山、大麓山をはじめ
十勝連峰の旭岳、前富良野岳、富良野岳、三峰山さらに境山、下ホロカメットク山など
積雪期にしか頂上を踏めない山もあり、
ここをベースにすることにより新人からベテランまで
体力や技術に応じて多くのヴァリエーションに富んだ登山が可能だと思われる。
 またこの山域には広い斜面が豊富なためスキーを楽しむにも最適であった。

(三佐川 記)