ゴ―ルデンウィーク例会 利尻山 東北稜〜北稜(敗退)

L斉藤麻奈美 小笠原 愛

4月29日
 私たちが山に入る間の天気は悪い予報だ。
 朝、愛ちゃんと私は中川さんに送ってもらい札幌駅へ。
 コンビニでお酒とつまみを買い電車へ。
 8:30発スーパー宗谷1号へ乗り込む。
 そこでは、天気の話しや、利尻について雨が降っていたら、
石崎のバス停の中にテントを張るか?などと話しをする。
 そして、二人とも爆睡。
 格好なんて気にしない。
(電車往復12,000円)

 13時半に稚内につく。
 駅からフェリーターミナルまで歩き、フェリーへ。
 フェリーは大揺れで、あちこちで「オエ〜」「オエ〜」と吐いている人の嗚咽が聞こえた。
 においをかがなくて良かった。
 少しでも起きたら吐きそうなのでそこでも爆睡。
 船から見る利尻はすっぽりとガスで覆われている。

 ターミナルで荷物を整理し、靴も履き替えタクシーでアフトロマナイ沢林道へ向かう。
 この日最後のタクシーだったみたいだ。
 途中、警察に登山届を出し、コンビニも寄ってもらった。
 運転手の話では、この島のタクシーは全部で13台しかないという。
 知らなかった〜。
 下山のために名刺をもらう。
 林道は110m位まで入った。
 去年とほぼ一緒のところだ。(タクシー代4,210円)

 歩いている途中も霧雨が降り、風も強い。
 ゴーゴー音もする。
 1時間位歩いて風を避けたところでテン場にした。
 テントの中では明日の行動について話し合った。
 天気予報では、明日が晴れるようだ。
 その後は崩れるらしいので私たちには明日がチャンスだ!
 明日の起床・行動を早くすることにした。

 (コースタイム)

 札幌発8:30→稚内着13:30→フェリー14:20〜16:00
→アフトロマナイ沢林道(110m)
着17:20→330mテン場18:30



4月30日

 2時に起床。
 ヘッドランプをつけて出発した。
 夜中も風がすごかったが、風の音もすごい。

 今日のとりあえずの目標を決めていた。
 1003Mに6時に着けば今日中に北峰まで抜けられる…1003M目指して登る。
 藪もほとんどなく登れた。
 1003M途中で少し晴れたような気がしたが、風も強く雪もふり晴れそうにもない…。
 「6時からは晴れてくるはずなのに…」

 1003Mに目標時間にほぼついたが、天気が悪い。
 しかし、まだ早いから三本槍までは行ってみよう!と話し、三本槍へ向かう。
 しかし、視界も悪く、雪の状態もあまり良くない。
 岩頭の横からも長く亀裂が入っている。
 少し進んでは戻り、進んでは戻りを繰り返しているうち、時間だけが過ぎていく…。
 「今日中には抜けられない」との判断で1003Mに戻り、下山することにした。

 下山途中に二人で、こうすれば良かった・・ロープを出せばもう少し進めたか?
など話してはとまり、話してはとまって歩いているうちに、
違う沢のほうに降り、林道に戻るために、かなりトラバースした。反省!

 タクシーを呼び、行きに降ろしてもらったところまで来てもらう。(タクシー代3,330円)
 フェリー乗り場では、旭川山岳会の人も途中で下山してきたなどの話しをし、稚内へ。
 船から見る利尻はまだ、麓からすっぽりとガスに覆われており、
今年は頂上のほうまで見ることが無いまま帰る事になった。


(コースタイム)

 起床2:00→出発3:05→1003P6:10
→三本槍方向へ向かうがひき返し1003P7:15→350m林道取り付き10:00
→110m林道11:00→タクシーでフェリーへ

 

山から降りた後、私と愛ちゃん二人は、利尻がうまくいかなかったせいもあり、私はしばらく便秘に。
 愛ちゃんの頭皮は「疲れている」と美容師の人にも言われたようだ。
 お互いストレスがたまっていたのかも知れない…。
 この苦い経験を忘れず、日頃の山行でも自分の足りないところなど、意識しながら行って、力をつけていきたい。

                              (斉藤麻奈美)