08岩例会報告 Bパーティー

(本峰西壁サイコロカンテルート)

                         L:栗山 M:小野M、渡辺D

9月5日(金)

ハイエース号で柏木、小野Mを拾い一路太陽の里へ。PM8:45頃太陽の里Pに到着。ケッケッケッ〜と酔っ払いの小野武さんが迎えてくれた。10:30頃寝る。

9月6日(土)

4:30起床。大三、中西は昨夜1:00頃に着いたらしい。明日の天気が悪くなる予報の為、予定を変更して本峰でC1出来るように行動水以外に水を4L持つ。5:40芦別岳新道登山口。登り始めてすぐ、栗山が地図を車に忘れた事に気がつき、ダッシュで取りに戻る。何だかやけに湿度が高く、汗がダラダラ・・・。なかなかペースが上がらない。栗山は朝一のダッシュが祟ったかバテバテで一人離れていく。途中、栗山は追加の水2Lを大三に持ってもらった。頼もしい新人だ!10:20芦別岳頂上。山谷のタイム4時間の所、4時間40分もかかってしまった。少し休憩して、予定通り本峰西壁サイコロカンテルートの取り付きへ向かう。メンバーが誰も登った事の無いルートだった為、取り付きが正しいか少し不安があったが、ここしか無いと取り付いた。

1P(栗山〜渡辺D〜小野M)

11:30登攀開始。のっぺりしたカンテ?を少し登り、そのままカンテを行こうか迷う。どう考えてもここに残置が無いのは変だと思い、簡単そうに見えた、少し右の凹角へ向かう。残置ハーケン発見。簡単に取れたので、違う場所に打ち直す。登りは簡単だがとにかくボロい。落石しないよう充分注意して登る。山谷の記述どおり追い込まれた凹角から左へ5mほど登るとまっ茶色のリングボルトが2本あった。ハイ松でバックアップを取りビレイ。(ルート中の残置1本のみ)

2P(栗山〜渡辺D〜小野M)

 いきなり最初から厳しい。ハーケンを打ってA0で体を持ち上げる。フットホールドは嫌らしい草付きだ。山谷記述のハーケン連打は無く、リング付きのハーケンを使い右上、サイコロの真下に出る。左へ伸びるバンドをトラバース。なるほど以前、小野武さんから聞いたことのある、なんとも気持ちの悪いトラバースだ。バンドの広さはあるが、一部草やコケもあり滑りそう。支点も途中に超浅打ちハーケンが1つだけ。落ちれば、大変なことになる。何とかバンドを無事トラバース、凹角の下まで来る。この時点でロープの流れは相当悪く、フォローがトラバースする様子を見られる事も考えるとここでピッチを切る事も有りだが、しっかりした支点が取れない。上まで抜ける事にする。この凹角がまた草付き、コケ付き、ヌレヌレで最低だ!難しくは無いが、ロープの重さも相まって“何よコレ〜!”っと心で叫びながら登る。信じられないくらい重くなったロープを引きながらサイコロの上へ抜け、ハイ松でビレイ。

後続がトラバースで落ちたらヤバイと緊張したが、何とか無事抜けた。(残置多数)

3P(栗山〜渡辺D〜小野M)

 10mほど登り、1稜上へ。そのまま稜上を15mほど登りピッチを切る。

14:50芦別岳頂上。時間が有ればダイレクトルートも登ろうと思っていたが、時間も無いし、すっかりサイコロカンテにモチベーションを吸われ、やる気なし。明日、間違って?好天ならダイレクトを登る事にして、ちょっと早いが本峰直下に降りてC1とする。まだ早いので外で一杯。ちょうど柏木さんの話(悪口じゃないよ)になったら、噂をすれば影で、小野武Pが現れた。隣にツエルトを張る。

 明日の好天を祈り?20:00就寝。明日は5:00起床と言うと、大三が“そんなに寝られないよ〜!”

9月7日(日)

 5:00起床。9時間の睡眠時間は大三には拷問のようだったとの事。天気は昨夜遅くから完全に雨。下山だ。田中Pの旧道下山をメールで確認。6:30テント発。雨は降っているが気温は高い。汗でカッパの中はベショベショで不快この上ない。9:20登山口着。

 帰り、幾春別のあの蕎麦屋でラーメンを食べた。これが不思議と旨かった〜。

                       (記:栗山)

 

芦別岳山頂

サイコロカンテ1P目

2P目最初

2P目凹角

頂上直下C1

Cパーティーと合流