甲武信岳笛吹川東沢釜の沢

`06.7.2930   L:西村  M:土岸 高柳 

29

6時半にJR高円寺駅に集合。
 朝も早いし、まだ都内でも流れはいいだろうと思っていたのに甘かった・・・。
 高速乗り込むまでに約
1時間。
 はぁ〜、仕方ないなぁ、山に行くんだ、気持ちを大きく持とう。

 計画の1時間遅れで東沢山荘駐車場に着く。
 西沢渓谷が景勝地になっているようで涼を求めてやってくる人も多い。

林道を15分ほど歩き、休業中の西沢山荘前で左の山道を行く。
 二股の吊橋を渡りふみ後をたどっていくと川原に下りる。
 左岸に渡り登山道を行くと沢は目下になりホラノ貝と呼ばれるゴルジュが見える。
 深さがあるのだろう、水の色はエメグリだ。
 ゴルジュを高巻いている登山道に飽きてきた頃入渓となる。


さっきまでぽつぽつきていた雨もあがり、天気もよくなってきた。
 歩みもよろしく、程なく行くと東のナメ、西のナメが登場。
 どちらのナメも結構な角度でそびえている。
 雨が降った後のインスボンみたいだ。(ちょっと違うか・・・。)
 でかいなぁ…。
 ドギーが我慢できなくなってナメで滑り台。
 この頃になると日も出てきてなかなかの沢日和。
 体を冷やした後、国師岳を源頭に持つ金山沢との二股を確認。
 釜の沢へと進む。

目の前には12mの魚留めの滝。
 これもナメ滝。
 滝に向かって左側の樹林を登る。
 この先は千畳のナメと呼ばれる50〜60m続くナメ床だ。
 もうナメ、ナメ、ナメである。
 紅葉の時季は特に綺麗だろう。


 その上の曲がり滝を越えると(ここでも滑り台)やがて両門の滝となる。
 左から西俣、右から東俣がナメ滝となって透明な深い緑色の淵に落ち込む。
 ここでも飛び込みたかったがそろそろテン場予定地に近いということもあり遠慮した。
 先行するパーティはノーザイルで、
滝の抜け口でなんだか怖いことをしていたがそのうちいなくなった。
 私たちは一応ザイルをだし、
取り付いたが上部の落ち口辺りには残置ロープもあり問題なく通過。
 しかし、滝の下から見てザイルの必要性有無を判断できなくなっているのは
登はん力が落ちている証拠だなぁ。実感。


両門の滝を越え、次のヤゲンの滝も越えると広河原となる。
 倒木で沢が荒れてはいるがどこでも快適なテン場が作れそうだ。
 大学の若いグループのテントをいくつか過ぎ1650mあたりで本日の宿泊地を決める。


 夜は高柳氏食当で豪華なディナーとなった。
「5分でたき火」を高柳氏より伝授。


コースタイム:

10:20 駐車場〜10:40 二股〜11:30 乙女の滝〜14:00 魚留めの滝〜16:00 1650m付近



30

 夜中雨は降ったが、タープのおかげで快適睡眠だった。
 しかし、寒くて何度か目が覚めたが。(体が本州向けになってきたか…。)
 朝から暖をとりながら、優雅に朝食。

 テン場を離れたくなかったが帰りの渋滞を考えると少しでも早く下山したい。
 予定通り下山開始。


 しばらくはだらだらとした登り。
 そこに
4段のナメ滝が現れる。
 下段
3段は問題なし。
 最上部も少々気持ちは悪いが右から登る。


 上部に行くほど山は荒れてくる。
 ここで地震がおきたらがれきの下敷きだ。
 いやだ、いやだ。
 さっさと立ち去る。


 程なく行くと赤茶けた沢様となり、木賊(トクサ)沢との二股に。
 いったん木賊の方に向かい途中で中間の尾根に向かって木賊を横断。
 沢沿いについている踏み後をたどり本流に戻る。

 急登していくと甲武信小屋のポンプ小屋がみえた。
 あぁ〜ぁ、見えちゃった。
 今回の沢もこれで終わり。
 そこから
10分程で甲武信岳小屋である。
 荷物をデポして頂上へ。
 頂上からは富士山も見えるらしいが今回はあまり視界がよろしくない。
 百名山の柱の前で証明写真。

 小屋で大休止した後下山開始。
 小屋への物資輸送とかで何度も上空をヘリが舞う。
 木賊山を越え、戸渡り尾根を下る。
 
1869mより分岐を右へ。
 ひたすら下りを吠えながら(飽きてくるので)歩いた。


 コースタイム:

 5:00 起床〜6:30 行動開始〜8:45 甲武信小屋〜9:15 頂上〜10:20
 下山開始〜11:40 1869m分岐〜12:35 二股〜13:10 駐車場

 (記:西村)