〜北アルプス〜 小蓮華山

山行日:3月25〜27日
メンバー:高柳、西村、土岸(記)、A(旧会員)、


 せっかく3名おんねんから、東京支部山行を実現したい。
旧会員のAさんも松本にいることやし
長野県のやまですなー、ということで2月初旬に計画を立案した。
計画するのも楽しいし、いいものですな。
ただ、計画立案は悩んだ。
エクストリームSKI系の粟野くん(いつもヘルメット持参)とツアー系の3名ですから。
山行記録を見てもテント泊プランて意外と見つからない。
不親切なガイド本を参考に、ピークに拘る雪倉岳山中一泊プランとした。


3月25日 東京夜21:30発―塩尻北、A邸0:20着

 都内の待ち合わせ大変ですわー、高速代をしこたま使って中間地点のA邸C0、めっちゃ快適なのよー


3月26日 6:00A邸発− 7:30栂池高原スキー場駐車場発−(リフト)−9:10栂の森駅−11:00乗鞍岳−14:45小蓮華山−16:30下山開始−17:30 C1

うきゃー!久々の雪山、北アルプスの山々を見て歓喜の声を上げるのよ。
先週末から遭難事故が相次ぐ中、今週末の天気は快晴―。
汗臭い陽気なのよ。
乗鞍岳までは栂池高原スキー場からヘリコプターによるピストン輸送(有料)もあり、賑やかでうっとうしい。
けど、青空と日本海と雪と山々に囲まれ、とてもハッピー。
久々の山行で身体は重いけど、気持ちは軽いのよ。

 乗鞍岳を過ぎて池の横を過ぎ、稜線に上がり始めると雪面が固くなる。
中央部のみシールを貼り付けたプチカービングSKIでは、シールが雪面に食い込まず登行できない。
仕方なくアイゼンを装着する。
AくんはゲレンデSKI靴に太目のSKIだが難なく登行。
SKIの形状に合ったシールなら容易に登れるとのこと。
シールが欲しくなった。
                                                                  
 メンバー1名が少々遅れ出す。
体調が悪い様子で、当初予定の雪倉岳までは行動困難とのことなので、プラン変更を山中にて検討する(←計画書と違う事しちゃだめよ)。
つまんないけど、結局、荷物をデポして小蓮華山までピストンした後、引き返し道中でC1とすることにする。

相変わらず快晴―。
ポンレンゲヌプリからの眺望はすばらしく、唐松岳から白馬岳、当初の行き先雪倉岳はすぐそこに見えるし、絶好のコンディションを考えるともったいないオバケが出てくるが、無理は禁物。
A君は滑りたい気持ちでいっぱい。
目の前の40°以上ありそうな斜面を滑りたい様子。
あとで一応リーダーとして後悔することになるが、下山するだけなので滑降を許可してしまう。
ヘルメットをかぶったA氏と別れ下部のポコで待ち合わせすることにした。

プラブーツ3名はデポ地へ戻り、滑降に適した斜面を探すが、どこも40°以上はありそう。
安全策を選択し、乗鞍岳方面へほんの少し稜線を下ることにする。
下ってから気付いたのだが、待ち合わせ場所に行くためには、40°以上の斜面を下るほか道がなかったみたい(←地図で滑降地点の確認せんかい)。
時間も経過しており、登り返す気にはなれない。
結局、雪の状態しだいでは雪崩の巣チックな40°近い沢地形を下降し横切ることになる。
ヘルA氏が無事滑降したかどうかも目視確認できず、不安でたまらない。
パーティが一緒に行動するのは基本ですやん。
沢形を下り始めたところで、こちらに向かうA氏が確認できてホッとする。
我々も無事斜面を下り、4名合体。
雪は“もなか”と呼ばれる状態で、SKIで曲がることは困難。
何度もこけて
北海道の雪が恋しくなり、標高を下げたところでC1。
テントは二張り。


3月27日 7:30 C1発−9:00駐車場−(温泉)−帰京

 遅めに起床、速攻下山、帰路につく。


<山行を振り返る>

いろいろ問題点が露呈した。
個人山行、久々、浮かれ気味、トレーニング不足。

特に、メンバーの単独行動を許したこと。
合流するために無理して雪崩の危険がある沢形急斜面を下降したことを反省したい。


 雪崩の危険性の判断については、
北海道では表層雪崩を気にして種々の確認方法を習得したが、もなか雪も雪崩れるの?
内地で多発しているの雪崩事故は全層雪崩?
疑問を持ちながらも、雪は安定しているような気がしたので確信をもって下降したのだが、自信の根拠が希薄で振り返ると気持ち悪い。
久しぶりの山行で、危険に対する感性が鈍っているようにも感じた。

まだまだ知らないことだらけ。
研鑽が必要である。