沢例会報告  余別川本流〜余別岳〜積丹岳(夏道下山)

2008年7月25日〜27日 L:田中 柏木 渡辺(大)

 

25日:柏木は栗山車(珊内川パーティ)で中山峠経由、仕事の都合から田中と渡辺は各々単独で「西の河原トンネル」付近の駐車場(トイレあり)に集合。渡辺は中西車(珊内川パーティ)にて深夜1時着であった。

26日:4時30分起床。5時過ぎに行動開始する。田中車を積丹岳登山口にデポ、中西車を余別川へ(最終日、渡辺が中西と合流)。余別の町から林道は一本道で明瞭、ゲート前に車両をデポした。林道はここから延びているが、余別川からは離れていく。

顕著な広場から6時45分スタート。5分ほど歩くがルートロスト。地形図は明瞭な林道が記載されているが、かなり怪しい状態。戻りながら道を探すが見つからず、早々に入渓した。

余別川は下部が長い。4時間あるいても標高が200mもあがらず、ダラダラと続く。エコー沢出合11時通過。下の廊下の「へつり」は困難である。水流は多くなかったが、渡辺が6mm×10mのスリングを引いて泳ぎ、後続を引く方法が一番手っ取り早い。8mm×30mのロープを使用するよりも時間短縮可能。積極的に使用すべきであろう。上の廊下までは単調な沢が続くが、その上の廊下も、そう規模は大きくなく期待外れ。小さな支流が頻繁に出てくるが、本流の水流は顕著であり、ルートは明瞭。

核心は上部のヤブ漕ぎ。17時源流通過。ここで水を確保したが、ここから2時間のヤブ漕ぎを要し、コンタ1200m辺りの稜線で19時15分ビバークを決める。竹ヤブで少々(?)整地に時間要し、テントに入ったのは20時過ぎ。22時就寝。

27日:4時30分起床6時15分出発。最初からヤブ漕ぎ。余別岳の西斜面のお花畑に出るまで1時間要した。が、お花畑が続くわけでもなく、あっけなく竹ヤブに突入。余別岳は9時着。3時間のヤブ漕ぎは覚悟必要。

 余別岳から積丹岳は7〜8年前に下ヤブが狩り払われたとのことで、猛烈なブッシュではない。3〜4回迷いこそしたが、余別岳手前のブッシュに比べればはるかにマシ。待ちくたびれたとのことで、途中まで山行部長が迎えに来ていた。12時積丹岳到着。山行部長よりアミノサプリ2Lの差し入れ。実は完全に水不足であり感謝。12時45分下山開始。元気な若者は1時間ほどで登山口まで降りたらしいが、田中はきっかり2時間要した。14時45分下山。

メンバー3人の足は揃っていたが、初日の行動時間が12時間を超え、かなり厳しいコースだと思う。余別岳は1日で到達困難。札幌朝発でエコー沢出合に幕営、二日目に余別岳幕営という2泊3日コースであれば、余裕もあり大変楽しい。往路をエコー沢とし、下降を余別本流がお勧め、かなり面白い山行となろう。車両の回収もない上、バリエーションとしては申し分ないと思う。(文責・田中)