取り付きは露岩中央の凹角から、除雪作業員はダブルアックス+シングルスコップスタイル。
出だしからいやらしい定天おなじみの岩質。右のクラックにトライカムsetして雪壁に抜ける。
すぐリッジに行くのはeasy。って事でちょっと欲を出してリッジの側面から繋げる事に。
ツブツブにフッキングしてたまに出てくるぽわぽわ草付きを繋ぐ。
プアプロで頭上にはハイマツハング。
側面ちょ~悪い。

ハイマツハングをトラバース。
ようやくリッジ上に乗り移り松や樺でbelay。このピッチで全員腹八分目となる。

3P目、両足のモノポイントはツブツブ、左手のアックスもツブツブ、結局ツブツブ。
忘れちゃいけない右手にスコップ。片手ロックでスコップを振り回す。
雪は水作りに最適な硬さで、切り出したブロックがザックや懐にドスンドスンと落ちてくる。
4P目、状況は相変わらず、ツブツブに立ち込んで除雪に勤しむ。

明るいうちに東尾根junction。思わず叫ぶ。

再訪者の少ないこのルートは、悶え喘ぐには最適なルートでした。
AC同志たちに是非登っていただきたい一本です。 (私はもう、いい)
ita