豊似右股川トヨニ岳北峰直登沢〜左股川(01年度沢例会A)
豊似川右股川(北峰直登沢)〜左股川(下降)
2001年8月3〜5日
L松澤誠吾 金澤弘明 土岸教通 前田敬
8月4日
下山予定地に松澤車をデポし、金澤車で古い林道跡より入る。
一旦入渓するも、はかどらないので再び作業道跡にもどり、C520mで再入渓する。
最初に現れる大きな釜を持った10m滝は右岸の水流脇を登る。
ここから沢は函状になり断続的に滝が現れる。
このところ雨がちの天気だったが遡行に問題となる水量ではない。
800m二股まで順調に進む。
この800m二股の左股は南峰直下のカールを通って南峰に向かう登路となっている。
ここから右股に入ると核心部となり、すぐに25m滝で左岸を直上V−。
一旦沢はゴーロ状になり1000m三股となる。
左股は南峰−北峰間の浅いカールに向かっている。
奥で約40mの滝上になった中股の正面を直上するが上部に行くほど難しくなり、
高さもあるので、後続のため上半部はロープを出す。
1080m二股は共に50mくらいありそうなルンゼ状の滝となっている。
左股、右岸の急な草付から高巻くことにするが、傾斜は徐々にきつくなりロープが欲しくなるほどの垂直の木登りになる。
強烈な笹薮を右にトラバースし流水跡の笹のトンネルを抜けると滝の上に出て、核心部は終了する。
ここから小滝が連続するルンゼ状を快適に詰め、見落としそうな1300m二股を左に入ると、
やがて沢形が消えブッシュ帯に突入する。そう長くはないが強烈だ。
深い霧で視界数mの稜線に飛び出す。
ルートファインディングが正しければ北峰Pはすぐそこのはずだ。
霧の中に歩き出すこと50歩、北峰Pだった。
わずかなスペースに強引にテントをはる。
風が強くべらぼうに寒い。
雪でも降るんじゃないか?
ずーと暖房用にストーブをつけておく。
B・Cパーティーは事故があって途中下山したらしい。
520m再入渓地点07:40−800m二股11:10−16:40トヨニ北峰C2
8月5日
朝、ピリカヌプリが美しい。
急ぐことは無いので、のんびり南峰にむかう。
東峰への稜線から左股川に入り、延々とガレをくだる。
左股川に滝と呼べるものは4つしかないが、そのうち3つは懸垂下降となる。
07:20行動開始−08:15トヨニ南峰−13:25車デポ地
参考グレード 右股川 3級、左股川 1級上(下降)
(金澤弘明)