GW例会山行報告
利尻山・長浜尾根ダイレクトリッジ 〜 ローソク岩リッジ
5月2日 〜 5日
リーダー小野武彦 栗山靖人 渡辺大三
2日
20時に栗山、渡辺がそれぞれの車で当別集合して、栗山車に乗り換えて稚内まで。1時に稚内着、そのまま車の中で寝る。
3日
朝方雨が降って、入山日に雨は嫌だなと思っていたが間もなく止む。朝一のフェリーに乗り込む。結構登山者は多い。
鴛泊に着いて、登攀の長水さんパーティと一緒にジャンボタクシーに乗って大空沢へと向う。今年は雪が少なく、砂防ダム用の林道をどこまでも車で上がっていく。昨年はこの辺歩いたなあと思いながら、終点まで来てしまった。おかげで運賃も高い。良いような悪いような。
下降ルンゼの基部まで1時間ほど歩いて、そこからハーネス、メットをつけて登る。ルンゼに入って間もなく、右に寄りすぎて支ルンゼに入ってしまい20分のルートロスト。今年は雪が少なく、気温が高いので落石を気にはしていたが、やっぱりあった。支尾根の末端で休んでいたら雪面を落ちてきた石が方向を変え我々の方へ向っていた。大三が落石!と叫んでいなかったら小野が直撃を食らうところだった。かろうじてよけて、腰からケツのあたりをかすめて落ちていった。結構大きな石でしばらくして震えがきた。
急な斜面を詰めていくと三眺山の頂上に達した。時間は13時30分、かなり早いが天気も良いので直下の雪面をならしてテン場とした。乾いた草の上でしばしのんびりとする。
稚内着1:00 → フェリー発6:30 → 鴛泊着8:10 → 鴛泊発8:30 → 林道終点9:40 下降ルンゼ基部10:40 → 三眺山13:30 → テント設営14:00 → 就寝18:00
4日
天気がよく、少しは気温が下がったようだ。テン場からダイレクトの取り付までは1時間。
〈長浜尾根ダイレクトリッジ〉 栗山ー渡辺ー小野
1P 草付き登りで岩にボルトが2本あるところでビレイ。雪があればここが始まりとなるところであろう。
2P 草付きを登ってリッジに出て、ハーケンの打たれた岩を乗り越し終了。
3P 傾斜のないリッジを行き、ピナクルを巻いてボロボロのリッジの手前で切る。
4P さわるとボロボロと崩れる岩をダマしながら登って北峰直下の登山道に出て終了する。
暖かい草むらで30分ほど休憩した後、ローソク岩に向う。ローソク岩取付きまでのルンゼは雪が所々にあるだけで岩がごろごろ。取付きのコルまで雪面1ピッチだけロープで確保をする。
〈ローソク岩第一リッジ〉 栗山ー渡辺ー小野
1P 〜 4P
雪が全くなく乾いた岩登りで、ボロイのさえ気をつければ快適。頂上の終了点、懸垂ポイントが以前と変わっているようで、頂上手前の大岩にボルトが2本あったが、根っこが崩落していて今にも落ちそうでやめた方がいい。もっと手前の潅木に長スリングを廻して懸垂した。いずれは3Pで終了になるかもしれない。
北峰が14時50分、記念写真を撮って下山。長官山からは夏道でプラブーツでは辛かった。大三は山菜には目が無いようで、行者にんにくを見つけてからはなかなか下りてこない。18時20分登山口着。ここまでと思っていたがビールが飲みたいばっかりにあと30分歩いて下のキャンプ場にテントを張る。温泉場で大三がビールを買ってきて乾杯。いやあ、なんか寂しいですね、なにが?明日もう帰らなきゃならないんですよ!と大三。
起床3:30 → 発5:20 → ダイレクト取付き6:20 → 終了9:20 → 北峰9:50 → ローソク岩取付き10:20 → 終了13:30 → 北峰14:50 → 長官小屋16:00 → 登山口18:20
5日
朝一のフェリーで稚内へ。