6月は250km走った。
生まれて初めて人間ドックも受けた。
膝の負担を軽くするためにイチローも着用しているワコールのCW−Xも買った。
やるべきことはやった。
2年前から飲んでいるやずやの香醋とにんにく卵黄が効いているのか体調も万全だ。
最近になって朝飯も十六穀米にしたぞ。
健康オタクの仲間入りか。
しかし40代も後半になると早起きになるね。
朝5時には目覚めるからね。
若いときならまたすぐ眠れたけど目がさえていけません。
今朝も1時間走ってから仕事に行きました。
どんと来いサマータイムだ。
柏本が参加するので気になっていた天気も心配なさそう。
早めに職場を出て、
柏木をひろって喜茂別コースの登山口に4リットルの水をデポし、
京極のスリー・ユー・パークキャンプ場へ。
このキャンプ場は京極温泉に隣接しており、
近くには24時間営業のローソンもあり、
平坦な芝生のキャンプサイトからは羊蹄山が一望という最高のロケーションで、
テント1張り(1人ではないぞ)500円とはさすがお役所、こんなに安くてスイマセン。
金曜日なので誰もいないキャンプサイトに2張りテント設営してコンビニ弁当で夕食。
みんなが来るまですることもないので柏木がもってきたグローブと硬球でキャッチボールをする。
他のメンバーが来るまでの間、少しでも眠っておこうと横になるが2人とも興奮して眠れない。
そのうちに千葉さんが到着。
その後睦男さん、千春さん、河瀬さん、河瀬さん友人、柏本、最後に満さんが到着。
4往復チャレンジ組の三佐川、柏木、柏本は見送りを受けて京極登山口へ車で移動。
ヘッドランプをつけて22時ぴったりスタート。
妻からは「こんなことしてたら体壊すよ。バカじゃないの」と心のこもった罵声をいただいた。
正直、自分もそう思う。
去年3往復を余裕?でクリアし4往復もけっこう楽勝でいけるかも?
と軽い気持ちだったが、
去年は朝4時スタートで睡眠をとっており、
10月だったので気温も低く条件的には今回の方が厳しいかもしれない。
なにしろ4往復といったら登下降で12000m、
これを22時から翌日の19時まで歩き続ける
「よいこのみんなはぜったいにまねしないでね」のテロップが流れるぞ。
膝か腰が壊れるかもしれない。
チャレンジ目前になって気が重くなってきた。
とりあえずなんとか4往復を成功させて、この虎の穴からイチ抜けしたい。
柏木、三佐川、柏本の順で歩き出す。
やがてそれぞれが100mくらいの間隔になる。
1合ごとに柏木が○合目!と雄叫びを上げ、三佐川と柏本がオーッ!と反応する。
柏木のペースが早い。
7合目で柏本の反応がなくなった。
少し離れたようだ。
頂上!柏木の声が響く。
三佐川も1分で到着。
ここでザックをおろし食料と水分補給。
今回はピーナツバタークッキー10枚、ミルクチョコレートクッキー10枚、
チョコバー2本、バナナチップ1袋、カットパン130g1袋、沖縄黒糖ロールパン1袋、
飴1袋と即効性を重視した糖質中心の食料とクエン酸を水で溶かした飲み物を1リットル用意した。
ここまで2時間15分、予定通りだ。
5分ほど休んで半時計回りにお鉢を回って比羅夫コースの下りにかかる。
4つのコースの中で最も歩きにくく時間のかかるコースだ。
柏木はあいかわらず元気、少し間を置いて付いていく。
眼下には倶知安の町の灯り、正面にはニセコアンヌプリのシルエットが浮かび上がる。
最後の緩やかな長い下りを終えてやっと比羅夫登山口へ。午前2時30分。
比羅夫下山口からここまで1時間55分かかった。
登山口にはテント数張りと車中泊しているらしい車が数台。
音を立てないように水道で水を補給し小休止。
10分休んで柏木に先に行ってもらう。
さっきから両足の外側のくるぶしが当たって痛む。
この靴、去年の秋に購入して今回初めて使ったのだが靴幅が狭いのか、
くるぶしのところの材質が硬いのかもしれない。
上2つのフックをはずすと痛みは和らいだ。
1合目付近でストックを両手に下山してくる柏本に会う。
元気そうだ。
3時を過ぎると空が白み始めてきて、気持ちも明るくなる。
鬱陶しいヘッドランプを仕舞い、娘から借りてきたMDウオークマンを聴きながら登る。
頭をからっぽにしてひたすら歩いていると歌でも歌ってないと間がもたない。
でも悲しいかな、気がついたら同じ歌を壊れたレコードのように繰り返している自分に気がついた。
昨年の反省から音楽で登りの苦しみを忘れようという企みは見事に的中したのか、
5合目あたりから体が軽くなった感じでランナーズ・ハイ状態。
爆風スランプの「Runner」が脳ミソに響き渡る。
このままどこまでも歩けそう。
8合目付近で立ち止まっている柏木に追いついた。
追い越すと苦しそうだがついてくる。
お鉢の旧避難小屋跡で一休みのつもりで歩くが、
さっきからポツポツきていた雨が強くなり、
旧避難小屋につくころには本降りになってきた。
クッキーを2枚口に放り込み、さっさと真狩コースを下り始める。
やがて雨も上がり気温も上昇してきた。
緊張感がなくなり眠気が襲ってくる。
休むときっと寝てしまうだろう。
実際、柏本は座りながら寝込んでいたらしい。
「えーっと、真狩コースの登山口着が7時頃か。
ちょっと休んで7時15分出発。
頂上が10時、喜茂別下山口10時40分、喜茂別登山口着12時20分、
ちょっと休んで登り返して最後の京極ピークにはゆっくりでも16時には着く。
ということは京極登山口には17時半か。
まあ遅くても18時には楽勝だろう。
19時から焼肉パーティーだからその前に温泉に入れるぞ。
そういえば焼肉久しぶりかも。
一気にビールを飲んでそのまま寝込んで気がついたら朝、しかも焼肉食ってない。
なんてことにならないように、まずは焼肉を腹いっぱい食うぞ。ビールはいつでも飲めるし」
なんてことを考えながら3合目付近を下っていると、
イテッ!右足のくるぶしに激痛が走って立ち止まる。
柏木の後ろ姿が見えなくなる。
下山中もじわじわと痛みはあったが、どうやらくるぶしが腫れているみたいだ。
大幅なペースダウン、苦痛で顔が歪む。
これだけ完璧に体を仕上げてきたのに、その仕打ちがこれかい!
アクシデントが起こるとしたら膝か腰だろうと思っていたが、
まさか靴擦れでリタイアとはあまりにもあっけないトホホな幕切れ。
履きなれたスニーカータイプの登山靴で登ろうとも考えたが、
底が磨り減っていたので新しい軽登山靴にしたのだが、皮製といっても柔らかいし、
いままでいろんな靴を履いてきたが靴擦れを起こしたことがなかったので油断していた。
そういえば一度だけ、
登山靴ではないが安さにつられてナイキのマラソンシューズを買って足が血だらけになったことがあったっけ。
この登山靴もワゴンセールの半額に目が眩んで買ったのがたまたまナイキだったのよ
って今になって気がついた学習能力のない自分に腹が立つ。
右足を引きずりながらやっとの思いで登山口へ。
登山口で休んでいた柏木に事情を話し栄えあるリタイア第1号となる。
真狩コースを登っていく柏木の後ろ姿を恨めしい気持ちで見送る。
チャレンジ終了の19時まであと11時間。
彼なら4往復は十分可能だろう
(しかし真狩ルートの登りでグリコーゲンが切れ、
おまけに足裏と小指を痛めて3往復でリタイア。ハードルは高い)。
柏本からは8時14分比羅夫コースを登ったところで体調不良のためGive Up!のメール。
午前4時スタートの6名はといえば、
睦男さんがルール破りの午後10時過ぎに下山し18時間で3往復達成、
千春さんは2往復目の比羅夫コースから途中下山、他の4名は2往復でした。
皆さんお疲れさまでした。
来年は?
もちろんやりますよ。
22:00京極登山口発 0:15外輪0:20 0:35比羅夫下山口 2:30比羅夫登山口2:40
5:15旧避難小屋跡5:20 7:30真狩登山口着
記 三佐川
参加者のコメントとコースタイム
柏本 チャレンジ羊蹄山結果・二往復(14時間50分)
22:00京極コース出発 0:45外輪山到着(2:45h) 3:30比羅夫登山口着(2:45h)
8:14外輪山到着(4.75h) 9:30京極コース下山開始 12:50京極コース下山(3.5h)
多くは語りません。
鍛え直してまた来年挑戦します。
小野睦男
4:05京極コース駐車場発 6:35外輪着 8:35比羅夫登山口着(5分後満さん着)
8:47比羅夫登山口発 11:50外輪着 12:20真狩分岐 14:30真狩登山口着
14:40真狩登山口発 18:30外輪着 19:10京極分岐 22:10京極コース駐車場着
とにかく疲れた。
一往復目がまずまずの調子だったので三往復に挑戦してみたが、
二往復目三往復目とみるみるペースダウンしてしまった。
とにかく、まがりなりになんとか三往復できてよかった。
自分の体力を知る一つの方法として、
その日の体調に合わせて二〜四往復までチャレンジするのも面白いかも。
河瀬
4:00京極コース出発 7:30外輪着 10:45比羅夫登山口着 11:00比羅夫登山口発
16:00京極下山口発 19:40京極コース駐車場着
大変疲れましたが、今思うと楽しかったです。
来年も是非参加させて下さい。
来年は楽々2往復する!を目指す所存です。
皆さんを焼肉の用意をして待っている立場になりたいです。
友達は来年3往復を目指すと言っておりました。
準備等ありがとうございました。
なかなか厳しい北稜の洗礼を受けましたが、
楽しく頑張って登っていきたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。
渡辺
4:05京極コース発 7:30外輪8:10 10:35比羅夫登山口11:00 13:30比羅夫コース7合目 16:00比羅夫登山口着
火口に抜ける直前で、突然足(大腿四頭筋)を攣ってしまい、分岐でしばらく休む羽目に。
これ以降、足に力が入らず不調。
日頃の鍛錬不足が如実に顕在化。
比羅夫コース7合目の少し上で、足に力ははいらず遂に下山。
情けない。
室内にばかりいるので、こんな情けない状況に。
意識を変えないとダメということをあらためて知ったチャレンジ羊蹄でした。
柏木
旧避難小屋跡発までは三佐川と同じタイム。
7:10真狩登山口7:50 11:40真狩ピーク着 12:03喜茂別コース下山開始 14:00喜茂別コース下山
体力面、精神面とも力不足でした。
3往復でした。
山に「又来い」と言われたので
「北稜クラブには、すごい人がいっぱいいるんだぞ!
来年、沢山で又チャレンジ&リベンジしてやる!」といってきたので、
みなさんの来年の参加おまちしています。