Māra Tower

Māra<仏教における煩悩の化身、魔王>

この邪神と相まみえるのは三度目だ。未だフリーでは未登。

北海道にヤツと闘えるクライマーがどれだけいるのか。

誰もやらないなら俺がやるしかない。

敷島の滝を超えた辺りの渡渉点。過去激流に飲み込まれそうになったこともあるが、今回は安全に渡渉できた。

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30分ほど急斜面を登って取り付きへ。ピンクテープベタ打ちにしてやった。

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1p目、脆いフレークや途切れ途切れのクラックを繋げてルーフクラックに突入する。ルーフは#3-#5サイズで4mくらいだが、フットホールドが少なくテクニカル。結局途中でテンションが入りA0で抜けた。フリーだと11-はありそう。

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ルーフから抜け出したところ。この太い木はこのあと無惨に落下した。

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2p目、ブッシュを抜けると木が生えた凹角がありそれを登る。その先は憩いのテラスだ。

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3p目、快適なハンドクラックから#6サイズのオフィズスに突入する。見た目より傾斜があり、かなり奮闘的。10+〜11-?残念だがここもA0で抜けた。

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大チムニー前のテラスで小休憩。忠別川が眼下に流れる。

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4p目、大チムニーをバックアンドフットで抜けたあとは露出感のある凹角を登る。5.10aくらいだが、高度感がすごくメンタルにくる。

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4p目終了点。遂に邪神の喉元まで来たが、この先はプロテクションの乏しい岩茸フェースだ。このまま突っ込んだら最悪死ぬな、そう感じた。今の実力ではここが限界。

未来の勇者が必ずや邪神を討ち取ってくれることを願ってハーケンを一枚打ち足し下降開始。岩塔の裏側から下流方向に降りると2p目終了点に至る。

昨年見つけた派生ライン。2p目終了点の憩いのテラスから一段左に上がると見える。この傾斜のワイドはどんなグレードになるのかとワクワクしていたが、トップロープでやったらノーテンで登れてしまった。

出だしは#7サイズだが、少し上がれば#6サイズ。その後徐々に細くなるクラックを左上する。終了点はスリングとカラビナ二枚。おそらく10+くらいだが素晴らしいライン。マルチとセットで登ると充実した一日になるだろう。

Māra Towerと一緒にパシャリ。またしてもpeakには至らなかったが、やりたいクライミングはできた。層雲峡や天人峡で色々登ったが、マルチピッチとしては屈指の内容だと思う。

駐車場に着くとホッとして身体から力が抜けてしまった。足湯が心までぽかぽかにしてくれた。

うみんちゅ

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